(~8話、最新話)
今年、1~2月に四半期ランキングTOP5に入っていた作品。十万字には程遠いけど、連載再開はないと思いレビューします。
※追記:五月、六月に一話ずつ更新したようです。
http://ncode.syosetu.com/n2581ds/
戦闘スキルがない(が、生産系のスキルがある)ため冒険者として活躍できず、パーティで酷い扱いを受けていた主人公が、冒険者を諦めて生産職につく話。
才能がないと勘違いしていたけど実は凄かった、という系統です。たとえば、このブログでレビューしたものだと、「
逆成長チートで世界最強! ~勇者も魔王もただの村人の俺には敵わない~」と似たタイプかな。「
盾の勇者の成り上がり」とか「
ありふれた職業で世界最強」も大まかに言えば同じ系統と言えるかも。
ただ、上に挙げた作品は全て、ダメだと思った戦闘で見返す作品だけど、この作品は、別のこと、生産職で見返すというのが違うところ。
生産職につくと決め、商人ギルドに行ったら持っているスキルの優秀さに驚かれ、半信半疑ながらも自分の力を気付き、将来への展望が開けてきた……というところで連載中断。まだ作品の導入ですね。この後、生産職として出世したり、元のパーティメンバーに復讐したりする予定だったんだろうなぁ。
というわけで、ストーリーはまだ導入部分から進んでない上、その導入も類型の一つなので評価できるようなものじゃないです。その後面白くなるなら許容範囲とは思うけど、そもそも相談すれば自分のスキルの優秀さにすぐ気付いただろうのに、ずっと勘違いしていたというのは無理がある。また、文章も読みにくいという程ではないが優れているとは言い難い。登場人物も、特に魅力的な人物が現れたりはしていません。
と、正直いって褒めるところがない作品なのにランキング上位に上がったのは不思議としか言いようがないです。感想一覧を見ると褒めている人が多いのも不思議。「なろう」ランキングを見渡しても大抵これよりは優れていると思うのですが。もちろん、これから長く連載が続けば面白くなることがないとは言えないけれど、今の段階ではちょっとねぇ。