（～65、最新話）
現在四半期ランキング六位の作品
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異世界転生/召喚要素のないファンタジー作品。
幼なじみの少女と故郷から出て女神との契約した主人公。だが、幼なじみが勇者になったのに対して、主人公の固有スキルは「レベル上昇1/100」で村人になることを余儀なくされる――という、この前レビューした「
最下位職から最強まで成り上がる～地道な努力はチートでした～」と似たテンプレ設定。この二作品は同時期開始で設定も似てますね。
題名にチートとあるものの、「チート」と呼ぶほどの能力はまだでてきていないという点でも似ている。こちらの主人公は一言で言うと晩成型。最初の能力は低いが、努力を重ねることで他の人を追い越すだろうというもの。チートという程扱いやすい能力には見えない。しかし「晩成型主人公が世界最強！」では面白くもなんともないので、「逆成長チート」という妙な言葉を題名に入れたのでしょう。興味を引く題名をつけることも大事ですね。
さて、物語だけれど、あまり復讐とか反骨心といった主人公の負の感情で引っ張ることをせず、意外とすぐ主人公は勇者の足を引っ張らない程度まで成長し、幼なじみと共に行動することが多くなったのが珍しいか。そして、主人公が成長してからも安定して物語は続いています。第一章や第二章の結末部分など、もう少し盛り上げてもいいところでの描写が控えめな気もしますが、逆に言えばのんびり読みやすいともいえる。戦闘シーンなども過不足なく、読みやすく書けていると思います。
ただ、欲を言えばもう少し物語に起伏が欲しい気もします。ちょっと手馴れすぎているかなぁ、と。小説を書き慣れた方なんだろうと思います。
こういう安定感のある話で、今後もっと盛り上がることを期待して良いのかちょっと分からないのだけど、もう少し読み続けてみるつもり。とりあえず、読むのが辛くはならなそうなので。
