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現在四半期ランキング二位の作品。
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チートスキルもの。
本来、神から与えられるスキルは高々三つ。しかし、主人公に与えられたスキル「カット&ペースト」を用いると、他人やモンスターのスキルを奪うことが可能。そのため、主人公は容易く最強に近い存在となる。
この説明でも分かると思いますが、スキル「カット&ペースト」が万能過ぎるのが問題。スキルを際限なく、作者に都合よく増やせる。そのため、戦闘シーンは適当にスキルを使っているだけのようになり緊張感がない。また、努力するシーンも入れる必要がないため、主人公の成長ぶりも、ステータス表を書くだけみたいになってしまう。また、強くなったのは良いけど、主人公にあまり目的がないのも問題です。「カット&ペースト」というスキル名は斬新ですが、基本的にテンプレ小説で、第六十話まででは目新しい部分はなかった。
ところで、活動報告や感想を見ると、第52話(現53話)の内容に批判が集中したということですが、私は特にひどいとは思わなかった。感想では、アルトという人物の行動の一貫性のなさなどを非難しているようで、それだけを取ると一応、頷けるんだけど。
しかし、元々、キャラクターの設定や性格づけが深くされているわけでもないし、キャラ別のエピソードなんかもない。主人公の行動や遭遇した出来事も行き当たりばったりなことを思えば、アルトの行動も十分許容範囲だと思います。それなのに、ここだけ非難が集中したのは不思議。
この小説に没頭して、書かれていない部分まで想像しながら読んでいた人が、その世界観に合わない描写と出会って反発した、などということなのかな……。
「
最下位職から最強まで成り上がる~地道な努力はチートでした~」の批判を見たときも思ったことだけど、その一部分だけ見れば確かに変だけれど、小説全体として見たらたいしておかしいとは感じられない部分に批判が集まるのは不思議です。