(~41、最新話)
現在四半期ランキング一位、進行諸島さんの新作。まだ10万文字に到達してないけど、年をまたぎたくないので書いてしまいます。
https://ncode.syosetu.com/n3428fa/
はい、一言で言うといつも通りです。
「なろう」のジャンルで「異世界転生/転移」を避けるため(?)なのか、いわゆるゲームへの転生ものではなく、夢で見ていたVRMMOへの転生という若干回りくどい設定にしていますが、ほぼゲームへの転生もの。
そして内容は、「
失格紋の最強賢者」「
転生賢者の異世界ライフ」同様、チート主人公の勘違い展開が連発。持っているゲームの知識が転生先で知られていないことに主人公は驚き続けます。
進行諸島さんは、こんな似たような賢者ものの話ばかりを書いて混乱しないのだろうかと、ファンでなくても心配になりますね。
あえて以前の話との差を述べるなら、この作品の設定はちょっと魅力に乏しいという印象。『ブロークン・バランス・オンライン』というゲームに似た世界に転生するのですが、名前の通り本当にバランスが悪く、このゲームをやりたいという気に全くならない。やっぱり、ゲームへの転生ものでは、そのゲーム自体が面白いそうな方が盛り上がるでしょう(たとえば、「
ライブダンジョン!」のように)。クソゲーでも、「
猫耳猫」のように魅力的に書いてあれば魅力的になると思います。
ただ実を言えば、進行諸島さんはテンポ良いワンパターンが売りなので、多少内容がつまらなくても、さくさく読めればあまり気にならない。今回も、内容を気にせずさくさくストレスなく読める小説でした。
まあ、さくさくが売りなのならば、もう少し更新ペースを上げて欲しいとは思ってしまいますが。
ともかく、以前の進行諸島さんの作品が好きだった人にはおすすめできる作品です。