(~41、最新話。第一部まで)
現在四半期ランキング二位、白石新さんの新作。これも10万文字に到達してないのですが、来年に持ち越したくないし、切りの良いところなのでここで。
https://ncode.syosetu.com/n9285fc/
(同じ世界への)転生後、前世の賢者としての知識や力により強大な力を得た主人公が、時間が経って魔法の技術が失われ常識が変化していることに驚く、失われた技術&勘違いもの。まあ、かなり「
失格紋の最強賢者」と似た設定ですね。
作者あらすじを見て読み始めたときは、進行諸島さんみたいな話なんだろうなぁ、と思っていたのですが、設定は似ていますがストーリー展開は結構違います。作者あらすじで強調しているような勘違い展開は控えめ。主人公はだんだんとこの世界の常識を理解し、勘違いすることも少なくなっていきます!
……いくら時間が経とうが勘違いし続ける「失格紋」の主人公の方がおかしいのですが。
なので、勘違いで物語が展開することは少ないため、普通のバトル系ラノベに近い内容になっていきます。主人公がチート過ぎてライバルなど出てきそうもない進行諸島さんの小説とは違い、(もちろん最後は主人公が勝つのですが)そこそこは勝負になる敵も登場し、苦戦するような描写もある。
……と、まあ、進行諸島さんと同じ設定からはじめたけど、白石新さんらしい物語に落ち着いた、というような内容ですね。バトル系ラノベとしては、ストーリーの奥深さや驚き等には欠けるけど、そこそこテンポ良く読める、まあ及第点な内容といったところ。
設定は進行諸島さんに似せていても、きちんと白石さんらしい物語作りを見せてくれている点は良かったです。