(~46、最新話)
現在四半期ランキング五位の作品。
http://ncode.syosetu.com/n1578dx/
魔王の始祖が、二千年後の平和な世界に転生したら、かつての魔法技術が失われていたという「失われた技術」もの。その後、学院に入るが、主人公が転生した肉体は純血でなく、また、魔力量が多すぎて計測できなかったため、不適合者と言われてしまう。
このあらすじを読むと分かる通り、「
失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~」と設定は非常によく似ている。また、主人公が魔王の転生という設定も、同じく「失われた技術」ものの「
蘇りの魔王」と同じ。他にも似た設定の作品はあるだろうけど、とりあえずこの二つを合わせたような設定と思っていいと思います。
「失格紋の最強賢者」同様、「勘違いもの」要素もあるのだが、主人公は、自分がどれくらい強いかは分かっているし、周囲も主人公の強さについては正しく認識しているというのが違うところ。(なので、「不適合者」という要素はあまり生きていません)
それでも、主人公が強過ぎてギャグっぽくなっている。
ただ、第一章では、上に挙げた二作品と違い、なかなかシリアスなエピソードが入っていて盛り上がった。解決が上手かったかというと、主人公の能力が凄すぎるだけなのでちょっと微妙にも感じたけれど、面白く読めた。
この調子で第二章も続くことを期待したのだけど、第二章になって、普通のチートものというか、「失格紋の最強賢者」とほとんど同じ雰囲気になっているのが気がかり。
設定が似ているだけに、話まで似てきてしまうとちょっと……。この作品独自の雰囲気を出して欲しいです。
第二章完結時追記)第二章でもシリアスなエピソードは登場したのですが、解決方法が規格外なため、シリアスなのかギャグなのかよく分からなかった! これを見ると、主人公の能力を高く設定し過ぎてしまった気もします。