(~36、完結済み)
このブログでも何度も取り上げた中村颯希さんの新作。
このコメントで紹介していただきました。
https://ncode.syosetu.com/n8570ju/
主人公はぽんこつな魔女。二人の弟子を取り静かに暮らしていたが、14年後に勇者に殺されるという予知夢を避けるため勇者をさらい、彼を甘やかし無能に育てようとする。しかしそれが裏目に出て、彼は最強の勇者に育ち、主人公は勇者を誘拐したとして火刑に処される。ところが、死の直前に一番弟子の魔法により7年後の世界へ。主人公が殺されたことで勇者が激怒しておりその始末をつけて欲しいというが、勇者と再会すると主人公を攻撃してきたため、主人公はその場から逃げ出す。
中村颯希さん得意の勘違いもの。主人公から勇者への視線と、勇者から主人公への想いが行き違った結果起きるドタバタを描いたコメディ作品。
いつも通りとはいえ、勘違い・すれ違いを描いた上で、収めるべきところへと収束させる手腕は秀逸。主人公から弟子たちへの愛情と、弟子たちから主人公への愛情の差について、どちらも温かく描いている。
ただ、勘違いもののコメディを描くにしては舞台背景はシリアス過ぎたのではないか。主人公や勇者・弟子たちの生い立ちがシリアスだし、勇者が主人公を慕う経緯も重い。主人公が火刑に処せられるというのも重いし、それに怒った勇者により多くの被害が出ていることも気になった。
気にならない人も多いかもしれないけど、コメディがメインならもっと設定も軽い方が私としては好みです。