以前、「無欲の聖女は金にときめく」の
レビューをした颯希さんの新作。
http://ncode.syosetu.com/n2911dd/
新作とは言ってももう完結して二ヶ月も経ってますね。早く読もうと思ってたのに時間が経ってしまった……。
これを読もうと思っていた理由の一つは、上記の「無欲の聖女は金にときめく」のレビューの際に、
「勘違い」ものを書くのに技量は必要か? という疑問を持ったため。今作も面白いようなら、やはり技量は必要だということになりますが……。
はい。良い作品でした!
文章、プロット共申し分ないです。そこら辺で出版されててもおかしくない程度の面白さは十分にある。ただ、作中に出てくる「火曜会」に魅力があまりあるように思えず「これでそんな流行るのかなぁ」と感じた……等、細部には若干問題を感じました。ただまあ、本筋は十分面白いししっかりしてると思います。
これくらい書けなければ「勘違い」ものは書けないということでしょうか。結構ハードルは高いですね。
ただ、話が小ぢんまりしているなぁ、とは思います。ちょっとうまく出来過ぎているというか。今は「なろう」の中だけでも質の高い作品はたくさんあるので、質を高くするだけでなく何か突き抜けた部分を作らないと目立たないですね。