2022年のおすすめ・まとめ

2022年にレビューした小説一覧はこちら。

この一覧表を見直したら、今年、「おすすめ」をつけた作品は、

・愛さないといわれましても～元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる

の一作品だけだったと分かり驚きました。

この作品は面白かったし、今も面白いまま連載が続いているので、今年のベストと言って良いかもしれない。けれど、格別に良いという程ではなかった。

その他に良かった作品は、

・天才魔術師を弟に持つと人生はこうなる
・転生陰陽師・賀茂一樹
・魔女と傭兵

といったあたり。
どれも一癖ある作品で今後が楽しみです。（ただ、「天才魔術師を弟に持つと人生はこうなる」はしばらく連載間隔が空いたためよく覚えていない登場人物がいてちょっと困っています）



今年の夏ごろまでは、虐待されていた女性主人公が契約結婚するが、実は有能で……という作品が非常に多かったのが印象的でした。上に書いた「愛さないといわれましても」もその一種ですね。

これはまあ、以前流行った、パーティーから追放された主人公だが、実は縁の下の力持ちで……というやつの主人公が女性版だと言って良いと思う。そして、パーティーから追放された主人公（男性版）の話は、冒険者ギルドでの活躍など結構大雑把なことを書けば良いのに対して、女性版では婚約破棄・契約結婚などそれなりに繊細な話題を扱わなければいけない。

だから女性版の方が読んでいて面白いはずだし、自分の好みとしてもどちらかというと女性版の方が好きだろう……と思っていたのですが。正直、あまり変わりませんでした。何作か似たような作品を読むと飽きてしまうのだなぁ、と実感。



さて、以前から読んでいる作品だと、今年一番楽しかったのは、

・水属性の魔法使い

でした。第三部は今までより面白かったし、そのクオリティで毎日更新したのは凄い。長いこと楽しませてもらいました。



それ以外の作品について。

・Ｒｅ：ゼロから始める異世界生活

個人的に、第七章は第六章までに比べて出来は落ちると思っています。舞台が広がり登場人物が増えたため、何と何が争っているかが分かりにくい。全体像を掴むのが難しい内容になってしまっていると思う。すっきり感が薄くなっている。
でも、ここぞ、という箇所で盛り上げるのはさすが。

・魔術師クノンは見えている

面白いことは面白いんだけど、連載ペースが落ちると面白さも若干落ちる傾向がある気がする。

・呪印の女剣士

去年は話が進んだ印象があったけど、今年はあまり進んでいない気も。でも、去年より今年の方が面白かった気がする。キャラクターを深掘りするエピソードが何個かあったのが良かったのかな。回想シーンが多い時期の方がこの小説は面白い。




こんなところでしょうか。


コメントで紹介された小説を読めず申し訳ありません。

・女伯爵アンバーには商才がある！　やっと自由になれたので、再婚なんてお断り 
・フィニィの魔法の国
・狂戦士なモブ、無自覚に本編を破壊する

の三作品は読むつもりです。
途中まで読んで、結構面白いな、と思ったまま止まっています。