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2015年、年間ランキング二位の作品。
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2015年、なろう総合の年間ランキングBEST5は以下ようになりそうですね。
1位 蜘蛛ですが、なにか? 作者:馬場翁 ジャンル:ファンタジー
2位 賢者の孫 作者:吉岡剛 ジャンル:ファンタジー
3位 公爵令嬢の嗜み 作者:澪亜 ジャンル:ファンタジー
4位 傭兵団の料理番 作者:語利人 ジャンル:ファンタジー
5位 人狼への転生、魔王の副官 作者:漂月 ジャンル:ファンタジー
一位『蜘蛛ですが、なにか?』は、以前このブログでも書いた通りなかなかの良作。深みには欠けるものの、読みやすく、読んでいて爽快な作品でした。今後の展開にも期待して読んでいます。
では、二位の『賢者の孫』という作品は……というと、ちょっと首を傾げざるを得ない。ほぼテンプレ通りの異世界転生チート学園物で、20話までの大部分は、ただ主人公のチート能力と周囲の恵まれた状況を説明的に描いているだけ。ここまで十万文字以上、ほとんど事件らしい事件が起きず、状況説明に終始してしまっている。スローペースなのは良いですが、物語の広がりもあまりないまま書き続けているのはイマイチ。
主人公の性格に癖がなく、共感しやすいのが良いところなのかなぁ、と思うけれど、たとえば『蜘蛛ですが、なにか?』の語り口に比べると面白みに欠け、読み進める動機にはなりにくい気がする。これから面白くなるのかもしれないけれど、ここまでの部分は残念。