小説レビュー　残念

• 『第二章開始！』ゲーム世界の１０００年後に転生した俺は、最強ギフト【無の紋章】と原作知識で無双する
  （～45、第一章まで読了）
  
  現在四半期ランキング三位の作品。少し前は八又ナガトさんの作品が二作、四半期ランキングTOP5に入っていました。
  
  https://ncode.syosetu.com/n2228jg/
  
  オンラインゲーム『クレスト・オンライン』で世界一位だった主人公はそのゲームの1000年後の世界へ転生。無能と蔑まれるギフト「無の紋章」が与えられるが、ゲームの知識でそれが最強へ至ることができるものと知っていた。自分だけが知っているゲームの知識を使って強くなっていく。
  
  ゲームへの転生、チートもの。転生した時代に関する知識がないため、若干勘違い要素もある作品。
  自分だけが知っているゲームの知識を使って無双するという、ゲームへの転生ものとしてかなりストレートな内容。
  
  序盤、主人公がゲームの（裏技的な）知識を使ってレベルアップし、スキルを手に入れる描写が淡々と続く。それが、あまりにも簡単に強くなっていく上、ゲーム自体の内容も魅力的には見えなかった。ここは面白くないと思う。
  
  ただ、その後、この世界がゲームそのものではない、と主人公が気付く場面が来る。そこまであまりにもゲーム通りで内容が面白くないのも、その伏線だと解釈することはできる。ここは盛り上がる場面なのだが、しかし、その伏線回収や解決もあまり上手くいっているとは思えなかった。
  
  「小説家になろう」で昔人気で、最近あまり上位作品は現れない要素を組み合わせたような作品だが、当時の人気作品に及ぶような内容ではないという印象。
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  • 小説レビュー　残念
  • 2024/10/02 17:54
  • 4
• 【第一部完結！】クラス転移したら、なぜか引きこもりの俺まで異世界に連れてかれたんだが　～『自宅』のギフトが最強だったので、快適な異世界ライフを送ろうと思います～
  （～61、第一部第二章まで読了）
  
  現在四半期ランキング一位の作品。
  
  https://ncode.syosetu.com/n3960io/
  
  主人公は引きこもりだったが、クラス召喚に巻き込まれて異世界へ転移。その際、「自宅」というギフトを得る。他のクラスメイトが修行している中、主人公は一人、ダンジョン攻略を進めていく。
  
  クラス転移・チートスキルもの。
  序盤、主人公と他のクラスメイトとの関係が描かれ、唯一主人公を気にしているクラスメイトがいることが分かる……といった導入は悪くない。
  
  が、そこからひたすら主人公がダンジョンを攻略するシーンにうつる。
  パーティーを組んだりせず単独でひたすら攻略していて、ギフトが強過ぎるため緊迫感もない。レベルが上がり、使えるスキルなどが増えているのは分かるが、敵の種類が似ていて戦闘シーンの変化も乏しい。
  
  一人でダンジョン攻略する作品でも面白いものはあるし、それが一概に悪いとは思わないけれど、この作品では面白いと思えなかった。クラスメイトとの再会まで読もうと思ったのだけど途中で断念しました。
  
  再会したらちょっと印象が変わるかもしれないけど、私が読んだところまでは残念な内容だった。
  
  • 小説レビュー　残念
  • 2024/02/21 05:33
  • 0
• 戦闘力のないハズレ才能【翻訳】で古代魔導書を読み漁っていたら世界最強になってました
  （～54、最新話。第一章完結まで）
  
  現在四半期ランキング二位の作品。
  
  https://ncode.syosetu.com/n9925gz/
  
  主人公は魔法の才能を期待されていたが、五歳のとき鑑定で「翻訳」という才能しかないことが判明。十五歳のとき追放される。だがそのときまでに、主人公は屋敷の隠し書庫を見つけ、古代魔法を身に着けていた。追放されたが、強力な古代魔法により冒険者として活躍する。
  
  追放→チートスキル冒険者というテンプレもの。
  追放テンプレを導入に使うのは良くあるが、追放に至る展開も冒険者になってからも、どこかで見たような展開ばかりなのはちょっと。追放の描き方があっさりしていたから、それ以降の内容が書きたかったのかな、と思って読んでいただけど、それ以降にも独自の展開や力が入っていると感じられた箇所はなかった。
  
  一応言っておくと、私は別にテンプレを使うのが悪いとは思っていません。テンプレそのままでも、文章が良ければ読ませるものになると思う。また、テンプレ展開の後に書きたい内容があればそれも良い。でも、テンプレそのままを工夫なく書かれても、面白いとは思えません。
  
  第一章終盤で、一応追放の展開は回収されたのだけど、これもどうなんだろう、という印象。ここはテンプレそのまま、とは言えないかもしれないけど。何もないよりは良かったとは思うけど、盛り上がった感じはしなかった。
  
  というわけで、ひどく出来が悪いというわけではないけど、基本的にテンプレそのまま、何を書きたかったかよく分からない作品でした。
  • 小説レビュー　残念
  • 2021/08/26 00:55
  • 0
• パワハラ会議で追放された召喚士、旧友とパーティを組んで最強を目指す～今更戻って来いと言ってももう遅い。えっ、召喚獣だけでも貸してくれ？　悪いが、それもお断りだ～
  （～22、最新話）
  
  現在四半期ランキング四位、あの月島さんの作品。
  
  https://ncode.syosetu.com/n1056gu/
  
  
  ギルド職員が追放され、学生時代の友人と冒険者を始めるテンプレ追放もの。
  ただ、テンプレ追放部分は第七話で終わっている。それを導入にして、後はチート主人公の冒険者もの、という感じ。
  
  テンプレ部分は、まあ何度も「なろう」で見たような話ではあるけれど、まあ普通に書けていると思う。それ以降は、なんか派手な展開にしようとしているのは伝わってくるけれど、設定が分かりにくく面白いとは思えなかった。
  
  また、結構戦闘シーンが豊富なのだけど、技名を書くだけで説明が少ないためどういう描写か分かりにくい。結局チート主人公が勝つのに、技名で文字数稼ぎをしているようにも見えてしまった。
  
  なお、今回私はあまりパクりには気付かなかったのだけど、検索すると、それらのちょっと変わった技名や効果は最近の人気漫画・アニメ等から取ってきているものが結構あるらしいですね。読んでいないため気付かなかった……。不勉強でした。
  
  そのあたりの漫画やアニメを見ていたら、技をイメージしやすくなって、戦闘シーンが読みやすくなるのでしょうか？　それともパクりだと分かってつまらなくなるのでしょうか？
  • 小説レビュー　残念
  • 2021/04/15 01:14
  • 0
• おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。
  （～60、最新話）
  
  現在四半期ランキング二位の作品。本当の題名は、「おい、外れスキルだと思われていた《チートコード操作》が化け物すぎるんだが。　〜実家を追放され、世間からも無能と蔑まれていたが、幼馴染の皇女からめちゃくちゃ溺愛されるうえにスローライフが楽しすぎる〜」です。
  
  https://ncode.syosetu.com/n8672gi/
  
  18歳になるとスキルが与えられる世界で、剣聖の息子である主人公は「剣聖」のスキルを得られることを期待されていたが、与えられたのは前例のないスキル「チートコード操作」だった。そのため実の父親により追放されるが、実はそのスキルはチートで、莫大な戦闘力により活躍、ハーレム状態になっていく。
  
  外れスキル→追放もテンプレだけどこれは「チートスキル物」といった方が良いかな。主人公のチートが凄すぎて自然とハーレムができていく流れ。
  
  主人公は特に努力するわけでもなく最初から強い上、戦闘していれば特に理由もなく新しいチート能力が手に入っていく。前例がないからといってどうして外れスキルだと思われたのか？　が不思議に思える内容。
  
  オリジナリティのある内容はなし。文章が読みにくいというわけではないけど、一話一話が短い上、各話の後書き（ポイントのお願いです）部分が長いため、まとめ読みするとテンポが悪く感じてしまう。
  あと、各話の小タイトルを「おい、～」で統一させようとしているようだけど（その試み自体は良いと思うが）、内容と合っていないものが多いのもちょっと。
  
  主人公最強、ハーレム展開にある程度需要はあるのだろうけど、だからといってこの小説がランキングに入ってきた理由はよく分からなかった。まあ、小難しい理屈とかストーリーをなくして、特に意味もなくチートで強くてハーレムができてしまう、という方が明快だから読みやすいってことはあるのかなぁ……。
  • 小説レビュー　残念
  • 2020/08/14 00:17
  • 2