(~54、最新話。第一章完結まで)
現在四半期ランキング二位の作品。
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主人公は魔法の才能を期待されていたが、五歳のとき鑑定で「翻訳」という才能しかないことが判明。十五歳のとき追放される。だがそのときまでに、主人公は屋敷の隠し書庫を見つけ、古代魔法を身に着けていた。追放されたが、強力な古代魔法により冒険者として活躍する。
追放→チートスキル冒険者というテンプレもの。
追放テンプレを導入に使うのは良くあるが、追放に至る展開も冒険者になってからも、どこかで見たような展開ばかりなのはちょっと。追放の描き方があっさりしていたから、それ以降の内容が書きたかったのかな、と思って読んでいただけど、それ以降にも独自の展開や力が入っていると感じられた箇所はなかった。
一応言っておくと、私は別にテンプレを使うのが悪いとは思っていません。テンプレそのままでも、文章が良ければ読ませるものになると思う。また、テンプレ展開の後に書きたい内容があればそれも良い。でも、テンプレそのままを工夫なく書かれても、面白いとは思えません。
第一章終盤で、一応追放の展開は回収されたのだけど、これもどうなんだろう、という印象。ここはテンプレそのまま、とは言えないかもしれないけど。何もないよりは良かったとは思うけど、盛り上がった感じはしなかった。
というわけで、ひどく出来が悪いというわけではないけど、基本的にテンプレそのまま、何を書きたかったかよく分からない作品でした。