(~41、最新話)
現在月間ランキング18位の作品。二章完結&十万文字達成と切りが良いのでここに。
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主人公が子供の頃に掴まえた蝙蝠が、実は非常に優秀な魔物ヴァンパイアだったという話。魔物使いが優遇される世界で、魔物使い育成学校に入学した主人公の学園もの。
第一章は学園ものとしてはテンプレ展開。主人公は使役している魔物がヴァンパイアであることを隠していて、平民であり、落ちこぼれである主人公と貴族との確執などが描かれる。よくある流れではあるものの面白く読めた。
が、第二章になり事件が起きてからは今一つか。
第一章でヴァンパイアを使役しているということが公になってしまったため、学園ものの話はひとまず終わり。第二章では、事件が起き、この国の王も絡んで話が広がっていく。
そこで、キャラを立てようとしたのかもしれないが、敵(?)の将軍の行動が滅茶苦茶で、事件の展開もよく分からなくなってしまった。解決もちょっと無理がある気がする。
個人的には、主人公の魔物がヴァンパイアだと明かされるのが早すぎたように思う。第二章のような大きな展開にもっていくのは、学園ものとしてしばらく話を描いた後の方が良かったのではないだろうか。
主人公とヴァンパイアとの関係や設定は良かったし、スライム好きの友人も印象に残る。色々と魅力はある作品だと思うので、ちょっと残念。