(~42、完結済)
座敷わらし→白へびという、一風変わった設定の異世界転生もの。
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神社で暮らしていた座敷わらしから白へびに転生した女の子が主人公。最初は転生後の環境や新しい姿に戸惑っていたが、前世で憧れていたゲーム画面のようなものが現れたり、竜の友なる人々や竜との出会いがあったりして、徐々に新しい生を楽しんでいく。そのうちに、自分がただの白へびではないことが分かってくる。
主人公がふわふわしている感じが可愛い!
前世が座敷童というなかなか生かしにくい設定を、上手く描いている。座敷童ってこんな感じなのかな? と思わせる性格造詣。この一点だけでもこの小説は成功しているといっていいと思う。
ストーリーは、竜と親しい国と、敵対する国との争いを描いたファンタジーとしては定番のもの。決してつまらない設定ではないし、結構丁寧に作ってあると思う。ただ、その割にあっさりと決着がついてしまうのはもったいない。もう少し、敵対国の状況などを深く書いても良かったと思う。
力を抜いて、主人公や竜の子供たちのほんわかした可愛らしい交流を楽しむには良い作品でした。