(~90、最新話。継続して読む予定)
現在月間ランキング一位の作品
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王道のファンタジー作品。
なんというか、「
無職転生」に近いものを感じた。
「流星のアステル」は転生作品では(今のところ)ないものの、主人公が赤ん坊のときから意識があるなど転生作品のような描写が散見される。また、主人公が冷静な努力家というのも「無職転生」の「無職」要素に対応している。「無職転生」の「無職」要素は基本的に「転生前無職だったから転生後は努力しよう」という使われ方をしているからだ。
「なろう」作者の中には、転生ものじゃないとヒットしないから読者に迎合するため転生ものにしよう、と思って書き始めた人も多いと思うけど、実はそういうのってあんまり関係なかったんだなぁ、と思わせる作品。王道的展開をしっかり書いていれば転生かどうかは関係なくヒットするんですね。
さて、この作品。どこかで、というか「なろう」で見たようなシーンが多いというのも特徴かもしれない。単語や人名も(敢えて?)ちょっとベタ過ぎるものが使用されている。特に、第二章まではちょっと展開がベタ過ぎるんじゃないかなぁ、と思えてしまった。
第三章になると若干空気が変わる。緊張感が増し、残酷なシーンもあり話が盛り上がる。
しかし、第三章~第五章は面白かったのだが、第六章になるとまた緊張感が薄くなっている。最近はギャグ展開? だったのかな。
全体的にオリジナリティ不足という印象は否めないけど、王道展開で「なろう」作品群を意識して書いているのかなぁ、という感じで、読んでいて悪い気はしない。ただ、シリアスパートとそうじゃないパートでの差が大きい気がし、これからちゃんと作品が纏まっていくのかには若干不安が残る。
それこそ「無職転生」のように物語が大きく広がっていけばいいなぁ。