(~21、完結済)
現在四半期ランキング五位の作品。書籍化作品も数多い瀬戸メグルさんの作品。活動報告を見ると、この作品の書籍化も決定しているようです。
http://ncode.syosetu.com/n4957du/
復讐ものの中編(88,932文字)だが、異世界召喚要素が絡むのが面白い作品。
「レベルが上がりにくい主人公」「復讐もの」「異世界召喚」「グルメ」という「なろう」で人気の要素を上手く組み合わせ、あっさりと仕上げている。
中盤までの、復讐に至る経緯(特に、パーティメンバーから暴言を吐かれ、辞めさせられる部分!)はどこかで見たようなシーンばかりだが、そこから「スイーツ店」を建てて復讐しようという話になるのが新しい。その後、復讐ものというよりはほのぼのハートフルなストーリーへと変化するのも面白い。復讐ものとしての展開も、グルメ物としてのほのぼのストーリーも、単体としてみれば「なろう」でよく見るストーリーなのだが、上手く組み合わせたなぁ、と感心した。不自然な展開になってもおかしくないところを上手く仕上げている。
新鮮さはないけれど、上手く纏まった作品でした。
「なろう」の復讐ものは残酷な物語も多いが、この小説はそういう展開にいかないところが良かった。復讐ものが人気なのは、残酷・過激なストーリーを好む人が多いのかな、と思っていたけれど、そういうわけでもないんだね。