(~65、最新話)
現在四半期ランキング一位、書籍化も決まったこの作品。
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異世界召喚(一部、転生もあり)、チートスキルもの。
私はまず、「町をつくる能力」という題名を見て、シムシティのようなSLGを思い浮かべました。それは正しかったような、正しくなかったような微妙なところ。「町をつくる能力」自体はそのイメージに近いのだけど、今のところ町を発展させ大きくさせる方向には向かってません。開拓して住民(獣人)たちと安定して暮らすことに重点が置かれてます。
読みだしてまず思ったのは、スキルが「
とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」と似ているということ。「とんでもスキル」のスキル「
ネットスーパー」で購入できるものはスーパーで売っているような内容に限定されるが、「町をつくる能力」では購入金額が高いものの買える商品にあまり限定がない。また、購入金額が高く設定されてはいるものの、初期所持金額が高いおかげで今のところお金に困るシーンもない。かなりのチートスキルだ。
「とんでもスキル」ではそのスキルが主に食事方面に向かっているのに対して、この作品では開拓のために用いられる。経済小説ならぬ開拓小説という感じか。しかし、前述の通りスキルがチートなため問題となる要素が少なく、序盤の開拓はあまり面白いと感じなかった。
というわけで、序盤はイマイチだと思う。が、王国との関係が活発化し、政治的な駆け引きの要素が強くなるとだんだん面白くなる。チートスキルを持っていたところでなんでもできるわけじゃないのだ。
そして「プロローグの終わり」の部分は見事だった。このスキルにはこういう使い方があったのか、と思わず膝を打った。伏線もよく張っており、山場を作ったと思う。ここまでは一読の価値あり。
今後もこういうカタストロフを演出できるのかちょっと疑問がないではないけど、二章(60~)以降の展開にも期待。
ところで、作者がm(__)mという顔文字を前書き後書きなどで多用しているのに結構イラっとするんだけど。私だけだろうか……。