(~27、本編完結済)
今月の新作で気になったものを。
https://ncode.syosetu.com/n1438ej/
新人類であるスローター(虐殺者)との戦闘や交流を描いた作品。主人公が害意のないスローターの少女を引き取り暮らしていたら事件が起こる。まあ大雑把に言えば「
エルフェンリート」のような雰囲気か。
主人公と少女との交流シーンや、この世界の言い知れぬ不安感などはよく書けており、中盤までは面白かった。
……が、終盤、事件が勃発してからは雑。
事件の概要自体は悪くないと思うのだけど、駆け足で語られるため臨場感がない。戦闘シーンなどを入れても良かったと思うのに、それもほとんどなく、終盤だけあらすじを読んでいるような印象。23(第13話 悲劇は突然に訪れる)以降で、倍の分量は費やすべきだったと思う。
山場であるはずの終盤でどうして急ぎ足になってしまったのか今一つ分からないのだけど、書くのに照れでもしたのかな? もしくは、主人公と少女との交流を書く方がメインで終盤の事件にはあまり興味がなかったのか。
また、途中いくつか閑話が入っていたけれど、シリアスな話の雰囲気を削ぐものが多かった。「読み飛ばして頂いても問題はありません」とは書いてあったけど、最後にまとめて載せた方が良いんじゃないのかなぁ。