忍者ブログ

「小説家になろう」レビューブログ

「小説家になろう」作品のレビューをするブログ。おすすめ作品まとめ。五段階で評価しています。「小説家になろう」総合ランキングで四半期ランキングベスト5に入った作品を主に扱っています。それ以外は自分の趣味に合いそうなものを適当に。レビューした小説一覧は「カテゴリ」一番上にあります。リンクフリーです。

女伯爵アンバーには商才がある! やっと自由になれたので、再婚なんてお断り 【書籍発売中】

(~56、完結済)

以前コメントでおすすめしてもらった作品。「手札が多めのビクトリア」の守雨さんの作品。書籍化に伴い「再婚なんてお断り」から改題したそうです。

https://ncode.syosetu.com/n6719gz/

主人公は政略結婚していたが、夫が侍女を連れて出て行ってしまう。主人公の家は元々資産家だったが、夫には才能がなかったためそれを使い果たし、商才のある主人公がこっそり支えていたのだった。離婚はしたが前向きに生きて行こうとしていた頃、見た目の美しい行き倒れの男が現れた。主人公は二度と結婚するつもりはなかったが、様々な面倒を避けるためその彼と婚約する。その後、彼に絵の才能があることが分かり、二人は惹かれ合っていく。

いわゆるハーレクインロマンスのような作品。
恋愛なんてこりごりと思ったが主人公が恋に落ちていくさまを描いている。行き倒れの男に才能があり、実は過去こんな経験をしていて……などと語られるのは、このタイプの小説では王道の展開ですね。

「手札が多めのビクトリア」では、ちょっと風変わりなキャラクターを登場させたりしたのが面白かったけれど、この作品ではあまり個性的なキャラクターは出てこなかった。主人公たち二人以外の人間ーを使って物語を展開させていく仕方は上手いけれど、それも意外性のあるものではなかった。

また、「商才がある」という題名だが商売の部分はあまり描いていない印象。いかにも商才がありそうなキャラクターとして描かれており、説得力はあるけれど、具体的な内容は少ない。

というわけで個人的には、この作品と「手札が多めのビクトリア」を比較するなら、「手札が多めのビクトリア」の方がはっきり面白いと思いました。「手札が多めのビクトリア」は設定・展開に一捻りあって良かったけれど、この作品はあまり捻りがない印象でした。
PR

コメント

管理人:てぃるる

「小説家になろう」にハマり、日々読み続けています。超大作が読みたい。多少粗い部分があっても大胆で壮大な展開がある話が好き。「小説家になろう」以外の小説ではSFやミステリーを読むことが多いです。その他、雑多なことはここに書いています。

カテゴリ

最新コメント

[04/02 てぃるる]
[04/02 NONAME]
[03/15 てぃるる]
[03/15 NONAME]
[02/23 てぃるる]

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31