(~52、最新話)
現在四半期ランキング八位。「地龍のダンジョン奮闘記!」という書籍化作品のあるよっしゃあっ!さんの作品。
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現実が突然、モンスターが跋扈するRPG的ファンタジーとなったというパニック小説系の作品。主人公はチート能力持ちだが最強というわけではなく、強敵と出会わないよう気を付けながらモンスターを倒してレベル上げする。
自動車でひいた程度でモンスターが死ぬならもっと上手いレベル上げがあるのでは? とか、自衛隊がお粗末過ぎるとか、突っ込みどころはあるが設定は悪くない。主人公に「アイテムボックス」など有用なスキルを取らせてはいるものの、最強と呼ぶには程遠い能力にしているのも上手い。
ただ、パニック小説としては緊張感がなさ過ぎると思う。
主人公の一人称視点で、口語超の軽い語り口なのだが、ゲームを楽しんでいるように淡々としているのはどうなのか。恐怖を感じているシーンもあるのだが、ちょっと伝わってこない。また、語り口自体が面白いといえるような面白みは主人公にない。ステータス値の確認やレベル上げにかなりの分量を費やしているのも、リズムを阻害している印象。
とはいえ、現在最新話あたり、強敵との戦闘シーンでは緊迫感があって良かった。かなり盛り上がっている。
現時点では今戦っているモンスターより強い敵が登場しておらず、主人公の生活圏の外の状況が分かっていないため、今後の展開については何とも言えないが、通常パートがもう少し引き締まればぐっと面白くなる可能性はあると思う。
追記)この後、二話で第一章が終了したのでそこまで読みました。盛り上がっていたとは思いますが、勝利に至る方法はこれで良いのかなぁ、という感じ。悪くはないものの、若干納得しかねます。