(~50、最新話)
現在四半期ランキング四位の作品。
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ブラック騎士団で働いていた最強の力を持つ主人公が、冒険者ギルドにスカウトされ、Sランク冒険者になり、(主人公が積極的に動いたわけではないが)所属していた騎士団に復讐するのが第一章。
「なろう」で人気の復讐譚。
「勇者パーティーから追放もの」と同じ構図ですね。勇者パーティーというやや婉曲な表現ではなく、「ブラック騎士団」という分かりやすい復讐対象にしているのが特徴か。
全然知らないのですが、ファンタジーでない一般小説でも、ブラック企業から転職した人が元の企業に復讐する……みたいな話は流行っているんでしょうか?
主人公の復讐が終わった第二章以降も、主人公の周囲の人間に関する復讐譚を描いています。
が、(最初の復讐も含めて)復讐譚自体の出来は今一つ。考えのない悪役がトップにいる組織が、主人公の強力な力により簡単につぶされる……という雑な展開で、ドラマ性はあまりない。
題材は「なろう」らしくて良いと思いますが、中身はもう一工夫欲しい気がしてしまいました。