(~42、最新話)
十月に月間ランキングに入っていた作品。十万字を超えたようなので。アルファポリスから書籍化作品のある池中織奈さんの作品。
https://ncode.syosetu.com/n7146eg/
主人公は双子の妹。非常に綺麗な姉が神子(神に愛された子)として都に引き取られたかわりに、主人公は捨てられた。だが、主人公は捨てられたにもかかわらず魔物に愛されたり、生きることに苦労しない。その後、獣人の村で暮らすことになるが、主人公の方が神子だったんじゃないかと人が集まってくる。
設定は面白い。双子の姉妹の対比が鮮やかに描かれている。
ただ、非常に幼い性格の主人公に感情移入するのは難しい。彼女を保護するような気持ちで読む小説だろう。
ストーリーも悪くないのだが、展開の遅さが気になる。
主人公が魔物や獣人と遊んでいるシーンが多いことと、主人公が幼いため色々な説明に文字数がかかっているのが問題か。
また、ストーリーを進めるために視点変更を安易に使っているのも気になった。脇役視点の話を入れるのは悪くないが、あまり話が進んでいない段階でするのは良くないと思う。その後、同じ内容を主人公視点から語ったりしているため、展開が遅い原因にもなっている。
最新話あたりでようやく事件が起きたので、これから面白くなるかもしれないけど、ここまでちょっと冗長だったんじゃないかなぁ。