（～41、二章まで）
現在四半期ランキング二位の作品。多数の書籍化作品のある瀬戸メグルさんの作品。
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仲間から裏切られ勇者が、たまたま出会った食いしん坊で最強の魔物と組んで活躍する作品。主人公は第一話でかなりの力を奪われたという設定のようだが、それでも非常に強い能力を持っており、人間の中では十分な活躍ができる。
あらすじや第一話を読むと復讐もののようだが、第二章までではそういう方向には向かっていない。仲間になった食いしん坊の魔物にお肉をあげつつ、色々な町で依頼された問題を解決している。主人公も仲間の魔物も、出会った当初は死にたいなどと言っていたが、基本的に性格は明るく、気軽に問題を解決している。
後の話を読むと、基本的には慕われていたはずの主人公がなぜ裏切られたのだろう……と、最初の二話とそれ以降で全く違うタイプの物語になっていることは気にかかるが、気楽に主人公の活躍を楽しめるという点では悪くない作品だと思う。食いしん坊な魔物という設定も楽しく読める。特筆すべき点はないけれど、読みやすい作品でした。
以前の瀬戸メグル作品と比べると、文章力・自然な物語作りなどといった点で成長を感じられたのも嬉しかったです。
