(~78、第二部まで)
雪の精霊の子ギツネに転生した少女と、砦の騎士たちとの交流を描いたほのぼの作品。書籍化済みです。
https://ncode.syosetu.com/n9981by/
実は雪の精霊だが見た目は子ギツネの少女に転生した主人公が、母親が留守の最中に砦に入り込み、そこの騎士たちとの交流が始まる。
後には人型になれるようになるが、序盤の主人公の見た目はただの子ギツネ。砦の騎士たちに餌付けされ、愛玩されるシーンが続く。
主人公が可愛い!
転生者なので、理性はあるはずなのだが、基本的に子ギツネの本能に引きずられていることが多く、理知的な印象はない。母親やら周囲の騎士からもいつも心配されて育っていく。そんな主人公が可愛く、その様子を見るのが楽しい。転生者を見るというよりは、小動物を見守るような感じで読める。
ほのぼのとした童話調の作品であり、ほとんど悪い人は出てこない。設定もしっかりしているし、嫌な気持ちになることなくすらすら読める、よくできた話なのは間違いない。とはいえ、ちょっと捻りがなさ過ぎるかなぁ、という気も。
子供向けと思って読めばほぼ欠点のない良品。