このあいだ、「ウロボロス・レコード」の書籍版一巻が発売されましたね。
(本当は買おうか迷っていたのだけれど、急いでいたので冷静な判断力を失ってつい衝動的に)買いました!
個人的なことをいうと、横書きと縦書きでは随分と読む感覚が違うので、ネット小説を縦書きにして出版するのを一概に良いとは思っていないのですが、これは面白かったです。元々結構難しい語彙を使っていたこともあり、縦書き向きの話だったのかもしれない。
しかし、一番良かったのは最初の部分、7ページ~15ページのあたりです。この描写はなかなか描けないと思う。衝撃的なシーンでした。
こんなシーン読んだ覚えないけど、「なろう」版にあったっけな……と思い、改めて読み返してみると、(私が見逃しているだけかもしれませんが)やはり「なろう」版には存在しないようです。書籍版で追加されたシーンのようですね。
一冊の本として見ると、この部分は若干重すぎて、浮いているかもしれない。そういう意味では賛否があってもおかしくない。しかし、筆力がなければ書けない文章で、一読の価値があると思います! 是非、立ち読みでも良いので、この部分だけでも読むといいと思います。(といっても、ビニールがかかっているところが多いので立ち読みは難しいかもしれませんが)
なお、同時に「火輪を抱いた少女 」の一巻も買ったので、その感想もいずれ。