2021年にレビューした小説一覧は
こちら。
今年(2021年)、個人的に「なろう」で一番面白かったのは、約一年ぶりに連載再開した
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みつばものがたり
でした。
元々先鋭的な内容だったけれど、さらにトリッキーな内容になり、戦争とか政治を風刺しているようで、風刺になっているかもよく分からないアナーキーなストーリーが凄かった。
連載再開後の内容なら「非常におすすめ」にしたくなります。このまま連載が続くのか、完結できるのか分かりませんが、このまま好調に話が進むんだら評価を上げるつもり。
ただ、面白いけれど危いバランスで成り立っている作品だと思うので、不安な気持ちもありつつ今後を見守りたい。
今年の新作で、現在も読み続けている(更新チェックを続けている)のは以下六作品。
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最高難度迷宮でパーティに置き去りにされたSランク剣士、本当に迷いまくって誰も知らない最深部へ~俺の勘だとたぶんこっちが出口だと思う~
一章が面白かったので読み続けていますが、二章は今一つだったかなぁ、という印象。連載再開したら三章は読むつもりですが、それが面白くなければやめると思う。いやそもそも連載再開するのかなぁ。
活動報告によると、六章まで構想があるそうですが……。
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弱小領地の生存戦略! ~俺の領地が何度繰り返しても滅亡するんだけど。これ、どうしたら助かりますか?~
レビューにも書いたけれど、第五章が面白かったので読み続けています。ただ、その後の展開はちょっと盛り上がりに欠けている気がします。あと、連載間隔が気になるところ。登場人物が多いこともあり、どちらかというとまとめて読んだ方が面白い内容だと思うので、週に一回の連載だと読みにくい気がします。
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魔術師クノンは見えている
凄く何か面白い点があるというわけではないけれど、先が気になる楽しい作品。連載頻度も高く、「なろう」で連載を追うにはちょうど良い作品ですね。何か特筆すべき点がないため評価を「おすすめ」にはし辛いのだけど、多くの人におすすめできる作品。
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煤まみれの騎士
ハードなストーリーの正統派ファンタジー。第三部に入ってからの展開も見ごたえがあり、楽しんでいます。さらに盛り上がるシーンが来れば「おすすめ」へ評価を上げると思います。
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見切りから始める我流剣術
これも正統派ファンタジー。「煤まみれの騎士」の後なので軽い内容、と言いたくなりましたが、少年漫画やライトノベルに近い読み心地というだけで軽くはないか。第三章以降、登場人物が増えてちょっとごちゃごちゃしている印象はあるけれど、面白く読んでいます。
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庭に穴ができた。ダンジョンかもしれないけど俺はゴミ捨て場にしてる
SFホラー。レビューしたばかりなので改めて書くことはないけれど、今後の展開が楽しみ。
追放テンプレを筆頭に、「なろう」テンプレ作品はもちろん目立っているけれど、それ以外でランキングに入る作品も増えたし、そういった作品は大体面白かったという印象です。結構ちゃんとランキングが機能しているのでは? という気がしました。
以前から読んでいる作品だと、
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呪印の女剣士
約四年続いた第五章がとうとう終わり、第六章に入りました。ストーリーの展開的にも、とうとう結末へと向かっている感じがします。
ただ、書籍版で「魔王アルフィリース」と書いたためでしょうか、最近、主人公の性格にも、ストーリーにも「作品の遊び」が少なくなっている気がするのは少し寂しい。
とはいえ、いくらでも続くかに見えた物語でしたが、今はあと数年、多分五年もかからず終わるように見えます。完結まで見守りたいと思います。
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水属性の魔法使い レビューでは結構文句も書いたのだけれど、第二部以降安定して面白い作品になりました。第三部も期待できそうです。
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ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
序盤には考えられなかったほど甘甘な話になっていますね。面白いけれど、今後ハードな展開が予定されているはずなのに、これで良いのか? という気も。
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アルマーク ~北の剣、南の杖~
連載間隔もストーリーもずっと安定している作品。ただ、ファンタジー的な戦闘シーンはあまり面白く思えないので、そればかり続くとちょっと飽きるかも。
といったあたりは面白く読んでいます。
楽しんで読んでいた「
Dジェネシス」「
昏き宮殿の死者の王」の連載がほぼ中断してしまっているのは寂しい。
そんなところでしょうか。
2022年もできれば四半期ランキングTOP5の作品は読み続けたいと思っています。
それと、このブログももう少し読みやすくしたいな、と考えています。
レビューで文章を書くのは今まで通りするしかないけれど、一覧その他の使い勝手を良くできたら良いな、と思っています。