(~29、完結済み。最後まで読了)
昨年読んでとても面白かった「
サイレント・ウィッチ」での脇役を主人公にした前日譚。「サイレント・ウィッチ」より前に書かれたものです。この作者の作品を読みたくなったため読んでいます。
https://ncode.syosetu.com/n8978fv/
主人公の女軍医は記憶を喪失し、全身に怪我を負った状態で目覚める。そんな彼女の婚約者だという魔術師の男は彼女の好みに思えず、何か裏があるのではないかと考える。
記憶喪失になった主人公が、記憶喪失になった原因や、自分のこれまでの人生について考察、推理する話。
婚約者を含め、他の登場人物は結構過激な性格をしている人間が多いのに対して、主人公は理路整然としていて、落ち着いて推理していく様子が小気味よい。
が、推理ものとしては、記憶喪失の直接の原因には意外性があるが、最終的な展開はかなり序盤から想像ついてしまうのはちょっと物足りない。
まあ、私は「サイレント・ウィッチ」の後でこの作品を読んでいるので、こちらを先に読んだ人とは印象が違うかもしれない。できれば、こちらを先に読むべきだと思う。
推理以外の部分、魔法戦の様子などは非常に面白く描けている。「サイレント・ウィッチ」の主人公の描き方も上手い。こういう魔法を使った戦闘シーンを書くの難しいと思うのだけど、本当に上手いねぇ。
良い作品だけど、「サイレント・ウィッチ」と比較すると物足りないかな、という感じでした。