(~77、第一部 味噌編まで)
三月に四半期ランキングTOP5に入っていた作品。
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主人公は子爵家に生まれたが、美しい姉と違って魔法の力に恵まれず使用人として暮らしていた。ただし、日本に住んでいたという記憶を持つ転生者で、日本食を食べたいという欲を持っていた。そんな中、姉が駆け落ちしたため、代わりに主人公が腐敗魔法を使うという恐ろしい辺境伯に嫁ぐことになる。その辺境伯の腐敗魔法を使って味噌や醤油を使うことを目指す。
家族に虐げられていた主人公が幸せになるという定番の作品。ただし、主人公が鈍感でポジティブなのは読む上で楽しく、日本食という題材も物語のアクセントになっている。
ただ、どうして魔法を使って味噌を作れるのかといった説明はやや腑に落ちない部分があった。後半で判明する主人公の能力もそうだが、魔法の中身がやや雑な印象があった。
設定にやや雑な部分があると感じるものの、読みやすいし上手く描かれているしアクセントもあるので、こういう話が好きな人にとっては悪くないと思います。