（～58、最新話）
現在四半期ランキング三位の作品。
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主人公はハズレクラスである重騎士となったため、次期当主の座から追放されてしまう。だが、彼は、この世界が前世でやり込んでいたオンラインゲームの世界であり、重騎士が最強のクラスであることを思い出していた。その知識を使って、レベルアップを始める。
追放＆ゲームへの異世界転生もの。
ただ、追放部分にはそれほど力を入れておらず、ゲームへの転生～知識チートによる活躍がメイン。途中、同じく追放された道化師の少女をパーティーへと誘い、ゲームの知識を用いて、二人で効率よくお金を稼ぎレベルアップしていく。
ゲームへの転生・知識チートものとして押さえるべきところは押さえていると思う。主人公のみが知っている知識により攻略するのでご都合主義なのは否めないが、オンラインゲームとしてありえそうな程度のゲームバランスと、上手い知識の使い方が示されている。
ただ、ひどいゲームではなさそうなのだが、このゲームの特徴があまりない気がするのはちょっと残念。このゲームならではの個性が欲しい。
転生ものならではの何か、というのも乏しい。
「ゲーム内では何々ができたのに、それが現実となると……」といった要素はなく、ゲームででてきたことは普通にこの世界でもできている。また、確率的には結構危ないこともしているが、現実ならではの危機感、死への恐怖といったこともあまり描写されない。
なので、ゲーム熟練者によるゲーム攻略記とあまり変わらないものになっている。
ゲーム攻略記としては、読みやすいし、順を追ってレベルアップしていくのが描かれていて悪くはない。だけどそれなら、もっと面白い内容のゲームの攻略記を読みたいと思ってしまう。
ただし、物価やスキルの確率などは、ゲームとこの転生後の世界とで変わっているようなので、この世界とゲームの差には作者も注目しているようだ。その辺りを上手く突っ込んでいくことができれば、もっと興味深い展開になるかもしれない。
