(~58、第1部まで読了)
四月に四半期ランキングTOP5に入っていた作品。
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主人公は政略結婚で公爵へと嫁ぎ一人息子を授かったが、息子は魔力が少なかった。そのため離縁を言い渡され、そのときに前世を思い出す。そして息子とともに隣国へ逃亡。法務官でもある元学友と再会し、彼の援助もあって仕事を見つけ、優秀な精霊魔術師と仕事をこなす。また、元夫との離婚が正式は成立していないことが分かり、元夫に打撃を与えることになる離婚調停へ乗り出す。
異世界転生ものだが転生要素は少ない作品。ほとんど精神的な影響に留まっている印象。
なので、離婚を言い渡された女性の自立がメインのテーマ。
ただ、仕事はあっさり見つかり、それも主人公が元々能力が高かったからそれをこなせているという設定なので、あまりそこに面白みはない。そこに、食事(カニ)シーンやペットの精霊という受けそうな要素を加えてストーリーを続けている感じで、あまりオリジナリティを感じなかった。
面白そうなのは離婚調停の部分なのだが、ここには主人公は直接関わっていかない。主人公が関わらず、愚かな元夫が勝手に罠にかかる感じになっている。
この部分は、法律の解釈などの話にしたらもっと面白くできたんじゃないか、という気もするのだが、イマイチ工夫が感じられなかった。