(~40、第一章まで)
現在四半期ランキング六位。以前このブログで、「
隠しスキルで異世界無双 ~便利系チートで戦車も戦闘機も核爆弾も入手できます~」と「
俺だけ入れる隠しダンジョン 〜こっそり鍛えて世界最強〜」をレビューした瀬戸メグルさんの作品。書籍化も決まっているそうです。
http://ncode.syosetu.com/n7169dq/
復讐ものでチートスキルもの。
両親に売られ、勇者に幼馴染の恋人を殺された主人公がチートスキルを手に入れ復讐を誓う話。上に挙げた二作品と違って、ハーレム要素はないようです。
主人公が復讐を誓っている割には行動が冷静で、怒りの方向性がイマイチよく分からないのが難点。勇者が悪人だったからといって悪人全てを恨むのはよく分からない。さらに、悪人なら殺して良い、と言ってバンバン殺す倫理観はどうなんだろう。ただ、作中の悪人は本当に悪人なので、一応、勧善懲悪と思って読むことは可能だと思う。
この作品では、攻略要素がきちんとあるのが良い。
第一章では勇者パーティの一人を倒すまでなのだが、強敵を倒すために何をすれば良いか主人公が考え、対策して勝つという流れが面白い。この主人公はチートスキル持ちとは言っても、最強ではないので簡単に勝つわけではない。一度失敗してからもう一度攻略、という流れもうまくできていると思った。
目的がきちんと決まっているというのは読みやすいですね。
書籍化が決まっているそうですが、この第一章までを一冊にするのなら切りも良いと思います。以前レビューした瀬戸メグル作品に比べると、抑制がきいていて楽しく読めました。