(~94、完結済)
以前、「
亡国の剣姫」をレビューしたきー子さんの最新長編。今年八月~十一月に連載されていました。
http://ncode.syosetu.com/n5519dl/
強大な力を持つ妖狐が蘇り、その力故に騒動を呼び込みながらも、のんびり暮らそうとする話。
設定は良いし、文章も非常に読ませると思う。私は最後まで楽しく一気に読むことができました。特にだれるようなところはなかったと思います。
ただ、意外性が足りないかな、とは思ってしまう。特に、きー子さんの他の小説を読んだことのある方だとそう思ってしまうんじゃないだろうか。
最後までしっかりプロットを立てて書いているからなのかもしれないけれど、なんとなく、途中で、最後までこのまま普通に終わるのだろうな、と思えてしまうところは物足りない。また、実際、大きなどんでん返しのようなものがないところも。
安心感があるといえばそうなのだけど、プラスαが欲しいな、とも思ってしまいます。