(~63、最新話まで読了)
現在四半期ランキング五位の作品。
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主人公は転生者である女魔術師。平民であるにもかかわらず、転生者の知識を利用して非常に高い実力を身に着けたが、その実力を隠して非常に強い魔物を狩って生計を立てていた。そこに、貴族の魔術師が現れる。彼は、四年前にムシャクシャしていたとき気まぐれで魔術を教えた男だった。彼は主人公を師匠と呼び慕っていた。彼に、魔術師としての実力を見込まれ王城に呼ばれていると言われ、王城に勤めることになる。
転生ものだが転生要素はあまり強くなく、主人公の強さが際立つ作品。
実力をひけらかしたりすることはないのだが、自分の実力は理解しており謙遜したりはしないので、請われるがままその実力を見せつけていく。それを見て周囲の人々は驚き、師匠と慕っている彼は喜ぶ。
主人公が強い理由もそれほど語られず、ただ主人公が強いだけ、といった感じの内容なのだが、それが不思議と面白かった。平民と貴族の対立を描いたり、主人公とその男との恋愛要素もあったりするのだが、主人公が平然としていることが多いためそこでのカタルシスは少ない。むしろ、主人公と魔術師たちが楽しそうに魔術の理論について語っているところの方が面白く感じた。
チート転生ものといえるだろうけれど、戦闘シーンなどで読者を引っ張っていくのではない。合理的で学術肌なキャラクターを主人公に据えたのが良く、また、主人公が結構流されるままに行動するのが面白いのだと思う。
ただ、魔術の設定、特に第二属性のあたりはどうなのだろう。面白く語られてはいるけれど、上手くできている気はしなかった。このあたりの設定がもっと魅力的に描けるとより良い作品になると思う。