(~9、完結済み)
11月に四半期ランキングTOP5に入り、最近までTOP5に入っており現在六位の作品。三万文字程度の中編です。
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子爵家長女である主人公は公爵家嫡男との婚約を結ばれる。だが、彼の本命は従妹で、婚約は体裁を整えるためのものだった。従妹は主人公に意地悪されたふりをし、被害者の立場を取ろうとする。それに対抗して、主人公も二人から虐められているような仕草をすることで対抗する。
交渉を優位に進めるためには被害者の立場を取ると良い、というのは現実でよく言われること。
この作品は、婚約者に本命の彼女がいたという設定を、このネタを使って捌いたような内容。
一発ネタに近い作品ではあるけれど、主人公がどのように被害者面を取ろうとするか具体的なエピソードが面白く、楽しく読めた。意外性はないけれど真っ当な結末に持っていっており、最後まで面白い。
ただ、この方向性でもっと話を膨らませられたんじゃないかな、とは思う。クラスメイト達との関係などはもっと分量を取って書いた方が良くなった気がする。他にも、公爵家がこの婚約をどう捉えているか、などは書いても良かった。
この分量だから面白くまとめられたという部分もあるだろうけど、あまり別の要素を加えずとも自然にもっと膨らませる余地があったように感じた。