(~54、第二章まで読了)
一月~四月に四半期ランキングTOP5に入っていた作品。正式な題名は、「【書籍化】辺境の【杖職人】が、自分の作る魔法杖は世界最高だと気付くまで ~「魔力ゼロ、愛想もない」と婚約破棄された私が、帝都でひっそり店を開いたら、いつの間にか国中の英雄が並ぶ行列店になっていました~」です。
https://ncode.syosetu.com/n9623lp/
昔ながらの職人として工房で杖を作っていた主人公。だが、彼女の仕事の遅さに婚約者である商会の跡取り息子は苛立ち、婚約破棄と立ち退きを命じられる。帝都に行き、ツテのあった杖屋でテストを受けて認められたため、店を任されることに。そこにやってきたお客第一号の帝国軍魔導師団長は、その強大な魔力のため合う杖が見つけられないでいたが、主人公の技術により彼に合った杖を手に入れる。このことから店は評判になり、二人の恋も始まる。
婚約破棄された女性が自分の職人としての能力で生きていく話。
この手の話では、どうやって生計を立てていくかなど、主人公の自立が語られるのが定番だが、この作品ではその部分をほとんど書いていないのが特徴的。そういうテーマは省いて、婚約破棄に伴う復讐や、主人公の高い能力、ラブコメに力を入れたということだろう。
ただ、主人公を職人として描いている部分はイマイチ。
色々と説明はあるのだがチート能力のようにしか見えない。また、そんな凄い能力ならなぜこれまで認められていなかったのか、元婚約者が簡単に追放してしまったのかという説明も不足していると思う。
なので、この話のメインは、奥手な男女のラブコメだろう。
この部分は結構上手く書けていると思うし、楽しく読んだ。とはいえ、ラブコメの定番シーンを上手く書いているというだけで、特筆すべき程ではないとも思う。