(~58、最新話)
現在四半期ランキング四位の作品。毎日更新していたようですが、二月八日で更新が止まっていますね。
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主人公はユニークスキル【自動機能】を持っていたが、ダメスキルだったためパーティを追放された。が、その後、レベルアップによりスキルが覚醒。最初はお金稼ぎ、そして戦闘面でも優れた力を発揮するようになる。
追放ものですが、元々パーティで縁の下の力持ちだった、というのではなく、後でスキルが覚醒したという設定。「自動機能」というスキルによる成長部分がメインで、最初は、自動で家に帰れるだけのスキルだったのが、採取が自動でできるようになったり、戦闘が自動でできるようになったりしていく、というものです。
自動で行う、ということは、小説においては途中経過を省くことになるわけなので、良い点も悪い点もあると思います。ただ、今はゲームでも戦闘や採取は自動で行うタイプは多いですよね。それを考えれば、途中経過を見せなくても、結果を見せれば良いものは作れる、ということは既に示されていたと言えるかもしれません。
この小説でも、「自動機能」の導入によりテンポが良くなっていると思います。
また、単に自動にした、というだけではないのが面白い。スキル使用後にはクールタイムが必要で連続発動ができないため、自動機能が切れたとき自分はどんな状況か、危険な場所にいたりしないか、などといったことを考える必要がある。そういった戦略性が面白いですね。
実際のところ、採取や戦闘で読者を退屈させないためには、かなりの表現力が必要なわけで、その自信がないなら上手く省略する、というのはありなのかもしれません。
と、スキル「自動機能」に関しては結構上手く設定できていると思いましたが、それ以外のストーリーは今一つ。ややハーレム設定の冒険者ものですが、特筆すべき部分はあまりない印象。そして、「自動機能」による主人公の成長が一段落すると、物語自体もちょっと盛り上がりに欠けるものになってしまった。
1. 無題
作者:甘井雨玉
https://ncode.syosetu.com/n5739gt/
最近の新作の中では個人的に当たりな作品。ローファンタジーでは上位に入ってますね
まだ話数が少ないので今後ダレてくる可能性はあるけどおすすめしときます。