(~56、第一部まで)
現在四半期ランキング四位の作品。正式な題名は「【第二部完結!】ただの村人の僕が、三百年前の暴君皇子に転生してしまいました~このままでは強引に妃にする予定の冷酷侯爵令嬢に暗殺される運命なので回避するために奮闘したら、すごく溺愛されました~」です。
サンボンさんの作品は以前このブログで、「
僕は、七度目の人生で家族を捨てることにした」と「
弟の策略により命を落とした不器用な冷害王子は、最後まで祈りを捧げてくれた、婚約破棄した不器用な侯爵令嬢のために二度目の人生で奮闘した結果、賢王になりました」を取り上げています。
https://ncode.syosetu.com/n5873ib/
主人公は帝国の第四皇子だが、毒をもられて回復した際、未来から転生した記憶を思い出す。自分が歴史上の暴君になっており、将来、強引に妃とした侯爵令嬢から殺されるという史実を。そうならないよう、父に今から婚約者を用意してもらおうとするが、その相手がその侯爵令嬢で、彼女から溺愛されることになる。
転生で記憶を取り戻した主人公が悪い未来を変えようとするタイプの作品。
……なのだが、前世の記憶などを利用して何かするという描写は少なく転生要素は薄く、あまり苦労せずに主人公たちにとって良い方へ物語が進展していく。そして、婚約者と相思相愛になった後は二人の恋愛(いちゃいちゃ)描写が多い……というのはこの作者の特徴ですね。
物語の展開に特徴があるとはいえないのに、いちゃいちゃ描写で、この作者のことをはっきり思い出しました。上手く描けているとは思わないのだけど、一個、これ、という特徴を持っているのは強みですね。主人公たちがいちゃいちゃしながら物語が進んでいく、というのが好きな人がサンボンさんの読者になっているのかな。