(~37、最新話。一章完結まで)
現在四半期ランキング三位の作品。正式な題名は「味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、それを知らない王太子に「役立たず」と言われて追放されてしまう〜今更帰ってこいと言われてももう遅い。旧友のパーティに入って最強を目指す事にした〜」です。
https://ncode.syosetu.com/n9736gn/
主人公は非常に優秀な魔法師だが、宮廷魔法師としての仕事を続けるため、自らの実力を過信する王太子を守るためパーティーで補助魔法ばかり使っていた。が、そのために無能と勘違いされ、宮廷魔法師をやめさせられてしまう。そこで、かつてパーティーを組んでいた仲間に誘われ、共にダンジョン攻略を始める。
いわゆるテンプレ追放もの。
その後、主人公の本当の力を示すダンジョン攻略シーンと、主人公が去った後の王太子パーティーが上手くいっていないこと、いわゆる「ざまぁ」シーンが描かれる。やや戦闘シーンに力が入っているとは思いましたが、ここまではテンプレと言っていいと思う。
多分、作者が書きたかったのはその後なのだろう。
主人公と王太子が再会・和解(?)するシーンは、王太子の葛藤も描かれ、なかなか熱い内容になっている。追放ものの帰結を単純な復讐で終わらせず、こういう熱い展開にしたのは良かった。
この一章はよくまとまっている、とは思う。
とはいえ、テンプレのバリエーションを描いただけ、とも言えると思うので、それで評価して良いのか。……うーん。
追放ものを読んだことがなかったらもっと面白く読んだ気がするのですが、ここまで「小説家になろう」で追放ものが流行ってしまうと、楽しむのが難しくなってしまいますね。