(~47、最新話、完結済)
「
世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)」の黒留ハガネさんが二月~四月ごろ連載していた作品。四半期ランキング外の作品で、完結後しばらく経ってしまっていますが、最近読み終えたので書きます。
https://ncode.syosetu.com/n4954gu/
主人公が申し込んだ高額アルバイトは、「魔法を習得する」という人体実験だった。監督者は無差別に仲間を殺しまわる。そして、死の淵から生還したという人生経験が魔法を精製するという。そこに突然やってきた敵対する組織による襲撃により主人公は死にかけるが、「人生再演」の魔法を習得し、再び起き上がる。
ここまでがプロローグ。非常にテンポ良く語られている。意外性という点ではそこまでじゃないけど、非常に面白い。ハチャメチャに勢いがある。黒留ハガネさんの語り口の良さが存分に発揮されている。
が、その後はややテンポが落ちたと思う。
魔法社会の企業同士の争いと、人類が失った一日の記憶の謎、そのとき主人公が世界を救ったらしいという謎がメインになっていく。
謎は魅力的だし、面白いエピソードも多い。終盤になって伏線が回収される展開も良い。が、序盤の勢いは持続できていないと思う。一つ一つの展開は面白くても、どうしても序盤と比べてしまう。
とても上手いのだけど、なぜか物足りなさを感じてしまう作品。