(~109、2章まで)
こちらのコメントで推薦いただいた作品。九か月も前なんですが!? 遅くなってすみません。
https://ncode.syosetu.com/n5739gt/
現代日本にダンジョンが出現した世界。主人公はソシャゲでガチャを回しまくっている廃人だったが、16歳になったとき「無課金」というスキルが出現、ガチャを回せなくなってしまう。ただ、ダンジョンでレベルを上げればスキルが変質する可能性があると聞きダンジョンへ。色々な問題を抱えながらダンジョンへ挑む女の子たちと仲間となり、レベルを上げていく。
現代にダンジョンが出現したという話。
この系統は、現代要素とダンジョン要素のバランスで失敗している例が多いが、この作品では、主に主人公がダンジョンへもぐる動機づけとして現代という要素を使っているだけで、基本的にはダンジョンの話中心。よく考えれば設定に無理がありそうなところもあるがその辺りには深入りせず、ダンジョンのレベル上げと仲間(女の子)たちとの交流を中心とし、政府がダンジョンをどう扱っているか、といった問題をメインに扱わないことで、その辺りの問題は上手く避けている。
(なお、現代日本と違ってハーレム法があるという設定があったりし、政治的な話題自体がないわけではない)
ストーリーは、ダンジョンレベル上げ+ハーレムものかな。主人公がハーレムを望んでいるわけではないけれどだんだんハーレム展開になっていくという、まあラノベで良くあるパターン。女の子が仲間になるまでの展開や背景がしっかりしており、この手のものの中では良い方かな、と思う。
ところで、現代要素はあまりないと書いたが、スキルの内容や友人の性的嗜好などについては、現代日本らしいネタをたくさん使っている。1章の頃はそういったネタも面白いと思って読んでいたのだけど、2章になってからはふざけ過ぎかなぁ、と感じるところが増えてきてしまった。なんでもあり、という感じになると読者としては冷めてしまう。