(~75,第二章まで)
現在四半期ランキング五位の作品。
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主人公は、【この世で一番の無能】のギフトを得たせいで酷く虚弱になってしまったが、偶然入ったダンジョンで10万年修行した結果最強になる。元の世界に戻った後、自分の強さが分からぬまま無双する。
基本的には勘違いものなのかな。修行シーンの後は、過去の記憶やこの世界での力関係などを考えれば強いはずの敵が強くないのはなぜだろう、と言っている描写が多い。最近はあまり見なくなったけど、一時期流行ったパターンですね。
ただ、無双&勘違いものをシンプルに楽しむ小説、という感じではない。国の内乱など設定は結構凝っており、登場人物も多い。また、視点変更も多い。主人公の強さを説明するためのものもあれば、設定を説明するためのものもある。
そのため、結構読みにくいと思う。
登場人物を増やしたり、色々な勢力を出すことで世界は広がってはいるはずなのだが、そういった良い効果より読みにくさの方が目についてしまった。
そして、登場人物を増やし、設定を増やしたことによる伏線が上手く回収されたか、今後されるのか、というとやや疑問。話の焦点が絞れていないだけな気もする。
という感じで、今まで出てきた登場人物や設定を上手く活躍させる展開になれば面白くなるかもしれない(ただ、主人公の無双&勘違いものという設定とは折り合いが悪いかも)。
私にはちょっと頭に入ってきにくい文章だったけど、この文章が好きで、すんなり読める人ならもっと楽しめるかも。