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現在四半期ランキング四位の作品。
正式な題名は「学級裁判で追放された器用貧乏 器用だったので1人で生きていく 器用だったので上級職のスキルと魔法が全て使えるようになり、無敵の存在に 1人で生きていくと決めたのに、まわりがほっといてくれません」です。
https://ncode.syosetu.com/n3857gv/
主人公は、学園で受けた『能力開花の儀式』で外れ職業・スキルと思われて追放される。だが、主人公のスキル「器用貧乏」はチートスキルだった。そのスキルを生かして、主人公を馬鹿にしようとする学友や教師のたくらみを平然と交わしていく話。
チートスキル(+ハーレム)もの。
「ざまぁ」もの……といえばそうなのだけど、主人公は普通に生活しているだけで、復讐心がある感じではないので、「ざまぁ」と呼ばれる話とはちょっと雰囲気が違うかな。主人公がチートだと信じられないため、仕掛けた方が勝手に転んでいく内容。
「おそ松くん」のイヤミなんかを思い浮かべると近いかも。
そのため、「ざまぁ」要素があるにもかかわらず嫌な気持ちになれず読める、というのが良い点だと思う。チートスキルものという枠の中で、赤塚不二夫的(?)ギャグを扱っている。
そういうコンセプトは悪くないし、軽快で読みやすい内容になってはいる。
が、チートスキルがほぼ万能で、なんでも作れ、なんでもできるように書かれているため、話の幅が狭い印象。マンネリ気味なのは良いと思うけれど、主人公の能力やスキルにもっと特徴が欲しかった。