(~46、1章まで)
現在四半期ランキング三位の作品。
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主人公は皇子だが、使うと悪魔化してしまうという闇魔法を授かったため周囲から虐げられてしまう。二十歳のとき、民衆の大反乱に巻き込まれ死を選ぼうと毒を口にするが、死ぬ前に闇魔法を使たところ悪魔にならなかった。そのため、もう一度やり直すことを願ったら、時間が巻き戻ったため、闇魔法を使って活躍する。
やり直し&チートもの。
ただ、やり直しといっても(1章の段階では)復讐したりすることはない。また、序盤はやり直し前の知識を生かしたりする描写はあるが、辺境伯に命じられ、その土地へ移動してからは知識を生かす場面もなくなる。
なので、やり直しっぽい復讐やら知識チートやらを期待して読むと期待外れかもしれない。(なお、2章は読んでいないのですが、舞台は帝都に戻るようなので、やり直しを生かす描写もあるかもしれません)
チートものとしては、まあ普通の出来か。「闇」という属性をあまり生かせていない気もするけれど、眷属化して仲間を増やしたりというあたりは上手く書けていると思う。
あとは、「闇魔法」に関わる謎がどうなるか、というのがポイントになってきそう。主人公はなぜ悪魔にならないのか、また主人公の中にいるらしい悪魔はどうして主人公の体を奪えないのか、といったあたりが上手く繋がれば面白くなりそう。
そのあたりの謎は魅力的なのに、1章ではあまり進展がなかったのが残念でした。