(~17、完結済)
現在四半期ランキング三位の作品。十万字には届いていませんが、完結済みです。
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魔王を倒した後、帰らぬ人となった勇者。その功績を調べるため、勇者に関係の深かった人たちに勇者との関係性を尋ねる。それと同時に、勇者のかつての姿を語ることで勇者がどのような人間だったかを明らかにしていく。
勇者の知人たちによる話と地の文とを交互におき、かつての勇者の姿を記していく。この書き方自体が刺激的だし、内容も面白い。才能はないが努力型だったという勇者の姿が徐々に浮かび上がっていく。
そして中盤、その叙述方法や「誰が勇者を殺したか」という題名とも関わる形で話が展開する。意外というわけではないが、上手い仕掛けだと思う。
ただ、終盤の種明かしはピンと来なかった。こういう結末にしたいならもっと伏線が欲しいところ。もっと上手くまとめられたんじゃないのかなぁ……。