(~70、第一章+幕間まで)
現在四半期ランキング四位の作品。
https://ncode.syosetu.com/n0826gy/
主人公は膨大な魔力を持っていたが、血統魔法を持たなかったために実家から追放されてしまう。だが、師匠に出会い、血統魔法以外の魔法を習得できることを知る。五年間の修行の後、王都に戻った主人公は、国家転覆を目論んでいると疑いをかけられた幼馴染を救い、王国の欺瞞を暴いていく。
いわゆる追放もの。
ただ、主人公はなぜ追放されたのか、そして、どのようにして強くなったのか、といったあたりの設定をきちんと書いているのが良い。テンプレ追放ものでも、このあたりの肉付けがあるだけでかなり読みやすくなる。
ただ、敵たちの頭が良くない感じなのは今一つ。敵たちのキャラ付けももう少ししっかりしたらもっと良くなったんじゃないかと思う。
追放ものを、商業ラノベで通用するような設定・文章にしたもの……といった印象。
これは、という特徴はないが、押さえるべきところを押さえている感じがある。
戦闘シーンも凄く出来が良いとは思わないけれど、苦戦すべきところは苦戦させ、盛り上げるべきところで盛り上げる、基本を押さえた出来になっていると思う。