(~103まで読了)
五月~六月ごろ四半期ランキングTOP5に入っていた作品。カクヨムで先に連載していた作品のようです。
https://ncode.syosetu.com/n8769iq/
主人公は日本人から異世界へ転生した幼女。両親はおらず、マフィアの世話の一員である。水魔法が使え、その水を売る商売ができるため、色々なところへ連れ回されこき使われている。だが、気にいらないことがあると世話役に殴られ、命の危険も感じていた。そんな状況の中で生き延びるため、マフィアの親分に自分が有用なことをアピールする。お金を勘定できるくらい頭が良いことを伝え、さらに、水属性魔法を掃除など色々な用途へ使うことで待遇は改善していく。
異世界転生もの。
水魔法は使えるものの力はなく、命の危険もある世界へ転生してしまった主人公が、徐々に自分の待遇を改善させていく。
序盤はとても面白い。マフィアの世界で生きていかなければならないという緊張感があり、そんな世界の中で、幼女で可愛い主人公が生きていく姿が健気に見える。
ただ、待遇が改善され、様々な人から評価されるようになると、やや雰囲気が変わってくる。危険な世界にいるのは変わりないのだが、主人公の生活環境は改善し、マフィアだけではなく、貴族などの人ともコミュニケーションを取るようになる。
その後、爵位を手に入れ、学校に通うようになると、序盤の緊張感は薄れ、大分違う雰囲気になる。それ以降も出来が悪いわけではなく、異世界転生の学園ものとしてはまあまあ良い出来ではあるのだが、この作品ならではの良さは減じてしまっているように思えた。
1. 無題
私は王様や宰相が出てきたあたりからちょっとしんどくなりました。
主人公の味方として行動してるけど、為政者としては無能さがにじみ出ていて
対立貴族の行動が悪ではなく、そりゃそうなるわという感想……
そのせいでひいきされている主人公側にもあまり感情移入できなくなってしまったかも
役職が王子だったらまだましだったのかな?