(~23。完結済み)
現在四半期ランキング五位の作品。
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主人公は幼少期から婚約者である王子を支えてきた。だが、王子が病気にかかったとき、聖女の力に目覚めた子爵令嬢が王子を助けたことにより、王子は聖女に心を奪われ婚約解消される。主人公の王子への想いは冷めたが、主人公の支えがないと王子が王になることは難しいため、主人公が王子の側妃になる未来が現実的になってくる。そこから逃れるため、主人公はある決断を下す。
婚約破棄もの。
最近の「なろう」では、主人公が婚約破棄されるが、実は主人公は聖女で……という展開が多い。今回は、ライバルを聖女にしているのが珍しい。
が、ストーリーの展開はほぼ変わらない。それらの話では、主人公が有能だったという理由に「聖女」が使われているが、この話では有能な理由を他の部分に置いているだけである。実は有能だった主人公のせいで婚約破棄した側が困る……という「ざまぁ」展開自体は他の話とまるで変わらない。
ライバルが聖女というところや、主人公が元婚約者から逃れるためにすること、といった設定は意欲的にも思えるだけに、残念な内容に思えた。話の骨格は他の婚約破棄ものと変わらないだけでなく、肉付けを他者視点ばかりでしているのもイマイチ。
評価は「残念」にしようかとも思ったけれど、一応、設定に意欲的な部分も見られたので「イマイチ」にします。