(~115、第7章まで)
現在四半期ランキング二位の作品。
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主人公は愛猫とともに異世界に転移。「魔法検査」というスキルを授かったが、使えないものと判断されたため貧乏子爵家へ引き取られる。だが、そのスキルは、この世界で誰も読むことができない魔法語を読むことができるものだった。その能力とプログラムの知識を使って、魔法の理論を復活させ、魔法具界を変えていく。
異世界転移・チートスキルもの。
ただ、そのスキルが、システムエンジニアだったという主人公に合ったものとしたことが面白い。そして、そのスキルとプログラムの知識を生かして魔法陣の解読などをしていく……というストーリーは悪くない。
問題は、それがどう解読されたのか具体的に分かりづらい点。プログラム的な説明もあり、どんな解読をしたか全く分からないわけではないのだが、やはり曖昧にしか伝わってこない。小説の文章でその説明をするのは結構厳しい気がする。これ以上細かく説明したら小説の読みやすさが損なわれてしまうしねぇ。
主人公のスキルに関する部分を除くと、スローライフ系の異世界転移ものという感じか。悪くはないが盛り上がりに欠ける印象。第3章の戦闘シーンは盛り上がったと思うが、それ以降あまり戦闘シーンを出さないのは、戦闘より、主人公が解読・発明していくのをメインに置きたいからじゃないかと思う。
主人公が得たスキルの内容は面白いし、結構意欲的な内容を書こうとしていると感じるが、面白いかというと微妙なところ。
1. 無題
魔法をプログラム的に処理するのはスキルの内容と主人公の前職にマッチしていておもしろさを感じるものの、まあそれまでと言った感じで、肝心のお話は物足りないです。
あと猫が猫っぽくないのが個人的に好みではありませんでした。
古代の魔法理論を解明してなにをするのか楽しみにしています。